Case-00-Crooked sensitivity

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それほどヒマな、2年生 文化祭の出し物の会場。 あまりにも僕の前には客がいない。 隣の比較的にかわいらしい幼なじみの前にはわんさか並んでいるし さらに向こう側のイケメン野郎は黄色い声援(?)を受けながら 回りきらない店をきりもりしていた 僕が今いるのは、部活動の出し物 軽音楽部の部室で行われている 中古のパーツを売り出しているフリーマーケット 数百枚用意したピックがもう品薄になるほど売れていた 確かに、僕の向こう側の二人が売ってくれる事を信じて大量に仕入れたのだが これはやりすぎ、売りすぎじゃないだろうか 知り合いの店で、一枚数十円で買ったピックが 一枚100円に化けていくのだから恐ろしいものだ。 「いらっしゃいませ。」 「ありがとうございましたー」 愛想を振り撒く美少女、美少年コンビに任せた文化祭 僕はあまりに退屈で、数ヶ月前に始めたばかりのベースを構えていた
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