高校生という新たな生活!入学式💓

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「――であるからな!これにて俺の話は終わりだあっ!起立っ!」 先生の一声で所々から椅子を引く音が響く。それは一人の少年を除いて……だが。 「あっ!えーと……せ、瀬川君!早く起きないと!」 机に臥してると、何やら誰かが俺の肩を揺さぶっていた。 顔を上げて状況を把握する。 あぁ、寝ている俺を前の席の娘が起こしてくれたんだ。そこまで考えつくのに、時間はかからなかった。 「助かったよ。ありがとな」 「あっ、いや!ど、どう致しまして!」 えーと、確か前の人だから……頭の片隅に名前が残っている。 「……鈴木さんだっけ?」 「あ、はい!鈴木 真紀って言います!今後よろしくね?」 おお!意外に覚えてるもんだなぁ! と一番自分が驚いた。 結構うる覚えだったからさ、間違ってないかと不安だったけど…… それにしても、なんかいい感じだな?こうやって友達って出来ていくんだよな。 「ああ、よろし――…」 「そこ!何喋ってんだ!」 ……先生。せめて最後まで言わせて下さいよ。 友達作る第一歩ですよ? 「す、すんません……」 「すみません……」 やっぱりこの人はKYだ。改めてそう分かった。
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