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しつこいが、負けじと俺も頑張る。無駄に頑張る。
面と向かって謝る。それが瀬川家に代々伝わる伝統――はい、嘘。たださっき言ったとおり寂しいから――
「……」
――あ?
「……」
本気を出した俺は、美月の顔を数秒ぶりに見ることに成功。
無理矢理に近いやり方だったせいで、少し俺達の顔は吐息の当たる距離くらい。
それも問題だが、問題はあと一つ。
「……笑っ――」
「――誰がニヤケてるって?ニヤケてなんかないわよ馬鹿ァッ!!」
何故か蹴飛ばされた。
なんでだあーっ!
まぁ、笑っていたわけですよ。なんでか。
まぁ、それを至近距離で見ちゃったわけですよ。
……キュンときました。
可愛かったです、はい。
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