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そんなことを考えていると、時間というのはあっという間。
気付けば、見慣れた我が家へとたどり着いていた。
「ただいまー」
そこには俺だけではなく、美月も自分の家のように入っていった。
家が近い――というか、隣ということもあって、度々美月はこうやって俺ん家に上がり込む。
まぁ、それは気分らしい。結構頻繁に出入りするけど……
逆に、俺が美月の家に行くというのもしばしば。
「あら、お帰りなさい~!」
すると母さんが出迎える。美月がいても当たり前というように。物心がつきはじめたくらいに昔からこうだから。
まあ、母さんは美月を我が娘のように溺愛してるから……
……自分の息子以上に。
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