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「そう~?残念ねぇ~。まぁ、宏と美月ちゃんじゃあ釣り合わないかっ」
……あぁ、俺のハートがめった刺し。
ブルーな気持ちになった時、そこで美月を見てみると……なにやらなんとも言えない表情をしていた。
母さんはフフッと笑い――
「――じゃあ、お姉さんはこれくらいにして、美月ちゃん。ごゆっくりね~?」
と退散。
自分でお姉さん言うか普通。おばさんと言うところだろうがっ。
はい、お姉さんではないので注意ね?
「宏……」
すると、裾を掴んで何かを言いたげにしている美月。
「さっきはあんな事言ったんだけど、そんなに宏の彼女になるの嫌じゃないんだから!」
それって……
「告白?」
「ち、違うわよ!勘違いしないでっ!ただあのままじゃ宏がかわいそうだと思って!」
あぁ、同情ってやつですね?たまに優しくされると……
「美月、抱きしめても…」
「駄目!!」
甘えたくなるんだけどなぁ……。
そう簡単には上手くいかないか。
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