第一話 ちょっとした告白

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「そういや、今年はナンカしないの?」 「南下って…まだ暑いところにいけというのかお前は!!!」 なんてヤツだ!暑いのが嫌いだとは言ったろうに…さらに俺を苦しめるのか!! 「はぁ?ナニ言ってるの?そうか、ボクの言い方がわるかったんだね。な・に・かしないのってことだよ!!」 「なんだ、そういうことか。驚かせんなよ。そうだな…今年の夏はあのゲームとこのゲーム…それとあれも…」 「ってちょっと!?結局そっち方向のことしか頭にないの?もっと外で遊ぶとか…」 「…なんかナツって母親みたいなこと言うんだな。」 「違うっ!!そうじゃなくて…ほら、去年行ったじゃん!プールとか、バーベキューとか!!そのあと星を見たりとか!!!」 そういやそんなことしたっけな…まぁあの時はそんなシチュエーション人生で一回くらいは楽しんで見たいと思いついただけだったんだけど…みんなには結構評判だったから気まぐれだったなんて言えなかったんだよな。 「あぁ…うん。あったねそんなこと。えっ、何?また何かしたいわけ?」 「もちろん!!みんな言ってたよ!去年のプランはよかったって!だからまたミライに考えて欲しいんだってさ!ボクも楽しみにしてたんだよ。」 「そんなにまで…」 ひ、ひきかえせないのか? 「うん、ね?今年も頼むよ。また違ったやつをさ!」 「は、はははは…任せておけ!!」 どうしよう。去年ので満足したからもう楽しみたいシチュエーションがない!!いったいどんなプランを立てろと? 仕方ないこうなったら… みんな俺の趣味にとことん付き合ってもらおうか!!!
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