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ひとりきりの夜が寂しくて─
君のことを思い出しながら
今日もこの曲を流す
流れ出す静かなピアノの音と
キレイな歌声…
それを聞きながらゆっくりと瞳を閉じれば無意識のうちに君のことを思い出してしまう
もうこの気持ちは届かない、
はやくこの想いを断ち切って眠りにつきたいのに
君からの愛がもう一度欲しい…
あの時に戻れたらどんなに幸せなのだろう
「かぁめ、働きすぎ。ちょっとは力抜けって。」
と優しく頭を撫でてくれる暖かくて大きな手
「かめ、だいすき」
といつもは見せない幼い笑顔で伝えてくれるその顔や声が
ココロヲハナレナイ…
君はずっと永遠に俺の宝物だから
だから、二人で過ごした暖かくて幸せだった記憶を大切にしてずっと忘れない…
泣き出しそうだよ
あの日々を思い出すと今、ひとりで眠ろうとしているこのベッドの冷たさが切なくて…
君の温もりを求めて手元を探るけどまた君のいない現実を突きつけられる、
恋しいよ…
せめて声が聞きたくてサイドテーブルに手を伸ばすけど
俺はもう君の恋人でも何でもないんだし…
と戸惑う
「会いたいよ」
でも俺にもうそんなことを言う資格なんてないよね
俺と別れてから君はどんな風に過ごしてるのかな?
ちゃんとご飯食べてる?
お酒ばかり飲んでない?
離れてみて初めて気づいた
あんなに面倒くさいと思っていたヤキモチや束縛ですら
君からの愛だったって
俺たちはあんなに愛し合ってたんだって…
今、君のことを思って流した涙も切なさに眠れなかった夜も
いつかはいい思い出だって言える日が来るのかな?
今まで幾度となく繰り返してきた小さなケンカですら今は愛しいんだ
君と過ごした日々は一日だって一時間だって一秒だって
すべて
ナクシタクナイ
そして今日も俺は
抑えきれない君への想いを
この曲と重ね合わせながら
眠れない一人の夜を過ごす、
FIN.
モバで小説デビュー!
ある曲を聞いてたら書きたくなって突発的に書いたものです。
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