祭りの後

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歩き回ると、人影が見当たらない。 もう誰も生きてないかも知れない。 でも、まだ生きてたら助けたいと、皆の脳裏に募る思いがあった。 しばらく歩いてると、地面から筒のような物が出ていた。 「なんだこれは」 大河が声を出す。 「筒から音がするぞ」と力丸が言い、 「もしかしたら、この下に誰かいるかも知れないなぁ~」 時田も気づき声を出す。 「掘り出そう。」 知念が言い、 「お~生きてるかもな」力丸が答える。 皆で掘り出し作業をはじめる。 1時間ほど掘っていくと、人の体の一部が見えてきた。 「二人居たぞ!」 大吾が声を出す。 皆で二人を土砂から助け出す事に成功した。 二人とも生きてる様子だが、一人は気を失っていた。 「助け出してくれてありがとう。俺は、高木でこっちの気を失ってるのが花輪と言ううるさい奴です。」 高木が礼を述べ、挨拶をはじめた。 「よろしく」 知念が笑顔をみせる。 「さぁ、 これで生きてたのは、9人だけか~」 力丸が大声を出す。 「俺は、生きてるぞ~かなり疲れてるけど」 男の声が近くから聞こえる。
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