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あれは、私が疲れて寝て見た夢だった。 目を閉じ静かに休んでいたら、 「誰か助けてくれ~」 声が微かに聞こえる。でも、夢だから関係ないと目を閉じていた。 それより、私は、なんとなく腹へったなぁ~と感じていた。 ゴンっ 痛い。 あれ? なんか頭叩かれたような気がする。 私が目を開けると、怖そうな人相の男が私の顔を睨んでいる。 「おまえ、誰や?この変で見ない面だな」 「……いやちょっとまって」と 私は、周りを見ると私の部屋じゃない事に気づいたが、ここが何処かもわからなかった。 「なんや、コイツは? おどおどしやがって、俺は力丸だ。 おまえなんて名だ」と言ってきた。 「私は、なべだ」と返事した。 「はっはっは」力丸が笑い出す。 「鍋? ふざけた名だが面白いなぁ~ 一緒に遊ぶか~」 力丸は言う。 「ごめん。自宅帰るよ。ちなみにここは何処なの?」となべは問う。 「ここは強い者が残り弱い者が死ぬ場所だぞ」 力丸は意味ありげな言葉を言う。 「じゃまたどっかで会ったらよろしく」となべは言いその場から立ち去る。
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