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力丸と分かれたが、なべは、 自宅もない行くあてもなかった。 山道を歩いて行くと川が出て来た。 腹へってたなぁ~。魚を捕ろうとなべは川に入っていく。 流れが思ったよりも急な為、流される危険もあった。 なべは、浅瀬から少しずつ川に入って行くが足を滑らし川に倒れてしまう。 「うわ~ 」声を出しても誰もいない。 川の流れに揉まれ、なべは溺れてしまう。 「誰か助けてくれ~」 川の音しか聞こえてこない。 なべはそのまま、川で溺れ意識がなくなりかけた。 その時、誰かが川の流れが急な中、 泳いで助けてくれた。 なべが意識取り戻した時、助けてくれた男の自宅であった。 「おっ目が覚めたみたいだな。」男の声。 「助けてくれて、ありがとうございました。」なべは深く頭を下げお礼をのべた。 「生きてて、良かったなぁ。俺は大河と言うがあんたは?」 「なべと言います」 と答える。 「何故あんなむちゃしたんだ?」 大河は川の怖さを知ってるから、なべを心配している。 「腹へってたんで」と照れながらなべは言う。 「ならこれくえ!元気でるぞ」と 大河が魚を差し出した。 「ありがとう」 なべは魚をご馳走になりながら、先ほど力丸と言う男に会った出来事を話した。
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