7人が本棚に入れています
本棚に追加
兎のギター。
ゆっくりでいいけど
時に急いでね
じゃないと汽車に
乗り遅れちゃうよ
太陽が上りかけた
肌寒い駅のホームで
立ち尽くす僕ら
かけてあげる声は
何にしようか悩んでる
お互いが口を開いた瞬間に
タイミングよく
発車のベルがなるから
開いた口を閉じた
それからドアがしまって
動き始めた汽車を挟んで
僕らは結局
「またね、」
しか言えなかった
それはお互い
涙を流していたから
でもあるけど
なんだかんだ言って
繋がっていられる僕らには
ぴったりな言葉
だったかも知れないね
最初のコメントを投稿しよう!