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【 】
好きすぎて
好きすぎて
地球にさえ嫉妬するくらい愛してた
19時過ぎた時計
何度も見直して
冷めたご馳走全て
箱の中へ捨てた
テレビを付ける
ブラウン管から流れてくる殺人事件の報道
彼のことが急に心配になった
愛しすぎて
愛しすぎて
空気になりたいとも思った
部屋を掃除して
お洗濯を済ませ
夕御飯をつくり
大好きな彼を待つ
此処なら間違いない
此処なら帰ってくる
気が付いたらそこは
彼の眠る一面の真っ赤な薔薇畑だった
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