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「ねえねえ、ハジメくん。金魚、ハジメくんのこと好きだよ。だから付き合おうよ」 「ヤだ」 華奢な彼女の白い腕が、僕の制服の裾をとらえて離さない。 ぐいぐい、一定のリズムで引っ張る。 比較的黒い髪で、その長さは肩に付く程。表情はあまり変わらないけれど、愛嬌のある顔だ。だけど、身長は低い。 「いいじゃん、ハジメくん。付き合おうよ、一緒に居ようよ。一緒になろうよ」 ぐいぐい。
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