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『じゃあさ、これが夢じゃないっていう証拠を示してくれよ。』
『良いだろう。では、少しの間動くでないぞ。』
王様は意外とあっさりと俺の注文を聞き入れたようで、なにやら古い杖を取り出した。
『『赤:ファイア』!!』
ボゥ!!
『あっつ!!!!!』
芙蓉 誠
HP 29/100
王様が俺に向かって魔法を当ててきやがった!!しかも何気に71も喰らったし…。次喰らったら死亡フラグかよ!!
『いきなり何すんだよ!?熱いだろ!!俺を殺す気か!?』
『夢だとしたら熱いかな?』
『……あ。』
そうか、夢だったら感覚は無いハズ!ってかここまで夢ってリアルにできないよね。最初っからこれは現実だったのか。
『……って、ちょい待てや。』
『何かね?もう夢でない事は分かっただろ?』
王様はしてやったような顔をして俺を見てくるが、甘いぜ!!まだそんなんじゃ俺は夢じゃないと信じない!!
『良いか!!ここでチェス盤をひっくり返す!!』
俺が某宇代○家の戦○くんバリの解説をしようとした所で、王様は口を挟んできた。
『そろそろ読者が飽きてくるから夢オチの可能性は無い事にせんか?これは既成の事実って事で。』
え?夢ネタうざい?マジで?
『ぐっ…。確かにしつこ過ぎたかもしれない。俺は屈するしかないのか…。』
…という訳で、俺は読者様のご機嫌が悪くなりすぎる前に、3次元物体データ化機能を信じる事にした。『皆が信じればそれは真実となる。』的な事を無限の魔女の○アトリーチェが言っていた気もするし。皆、信じよう。これは紛れも無い事実だ!!
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