ストーリー1:プリマ城

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『という訳だ。お前も自分の存在をなかった事にされたくなかったら、早くデモニオを倒してこい。』 自分の存在が消える…か。それって灼眼の美少女が出てくる話の設定に似てる気がするな。まぁそれは気にしない方向でいこうか。 『分かったよ。とりあえず魔王退治してくればいいんだよな?で、ストーリーは俺がゲームでやってたファンタジーダンジョンと一緒か?』 一緒なら結構楽だよな。ゲームの方は一回経験してるから、それなりに相手の弱点とかも分かってるし。 『基本は同じだ。ただ、マップやらモンスターやらボスやらは結構変化している。』 ………。基本的に違うじゃねえか。 『ただ、ステータスの見方は変わってないから安心しろ。お前の左ポケットに携帯電話みたいなものが入っているだろ?それで見れる。』 …。確かに俺のズボンの左ポケットに携帯電話らしき物が入っていた。これは、このゲームの中では、モバポケといって、自分や相手のステータス(ボスは除く)を見たり、アイテムをデータ化して保存することができる代物だ。 という訳で、早速俺は自分のステータスを見てみることにした。
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