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卓上カレンダーの日付を眺め、はぁ、と溜め息を吐く。
そこには、赤いペンで付けられた×印が、ズラリと羅列している。
それが、余計寂しさを助長させている様で、嫌だった。
「もう、こんなになるんだ…」
―――会えなくなってから、既に1ヶ月が経とうとしていた。
あの人は、最近、よく海外へツアーに行く事が多く、離れ離れが常。
ましてや、俺と所属している事務所が違うのだ。
会える事の方が、奇跡に近いのかもしれない。
「メール、してみようかな…」
携帯を開いて…………
いや、止めておこう。
俺の我儘の所為で、負担が増える様な事はしたくない。
―――本当は、もっとマメに連絡をして、貴方を近くに感じていたい。
今、何処で何をしているの?
身体は壊していませんか?
ねぇ
貴方の声が…聞きたいです。
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