夢見心地。闇夜に謳うは滅びの美学。

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『夢幻泡影』 夢に見る、君の姿はいつも朧で 触れる乳房は、氷のよう。 私の熱き火照りを冷ますよに 強く抱けば、泡と消え逝く夜毎の幻。 忘れ得ぬ、夜毎の睦ごと 目覚めれば、掻き抱きたる君の脱け殻 残り香薄れ、絹地の衣は綻びたる 夜具に染みたるは、我が劣情 夢幻泡影。 君、我を置き去りにして いま、何処にありしや 何処の男子の腕に眠るや
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