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夢見心地。闇夜に謳うは滅びの美学。
『阿片』
ここは遊郭。
情念渦巻く、背徳の社交場
惚れた腫れたは夜毎の秘め事。
夢と消え行く、煙管の紫煙の如し
両手で掻き抱く白磁の柔肌。
ほどけた帯で互いを結び
二度と再び離れるまいと、
身体の奥底深く、のめり込む。
夢も現。
狂おしい。愛しき女子の香に酔いて
夜に漕ぎ出す、朧月の浮き船
二度とは戻れぬ、死出の旅路
我が名は阿片。
人を狂わす魔性の美丈夫。
美味しき女に酔い狂い
背徳の眠りの中で、死を奏でる
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