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   懐かしい響きに  振り向きそうになった    大好きだった香りに  惑わされそうになった      ずっとずっと、  捨てられなかった    忘れてしまいたいのに、    哀しくなるだけなのに、    捨てられなかった      傷だらけの思い出も    塗り潰した幼い想いも    全てを取り巻く心の闇も        すべて、   過去に置き去りにして、      忘れてしまおう      捨ててしまおう      逃げているようにも見えるけど    これがあたしの進み方なの      心が苦しいときは  闇を過去に捨ててしまおう         そうして、  心の深呼吸が出来たなら    置き去りにした想い出を  掌でそっと撫でてみるんだ    そのときにはきっと    痛みにさえ向き合える    過去の自分に自信を持って    さよならできる      進んだり、下がったり  繰り返したって構わない      過去に負けそうで  うつ向いたとき    見える足元は    あのときよりも  ちょっと前に進んでる       さあ、もう大丈夫     あなたらしく、     ちょっとずつ  
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