幼なじみ

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見上げた岳の顔は不機嫌そうで、腰にまわされている駿の腕を見ると眉間に皺を寄せた。 「ってか遥、話しあんだけど」 「へ?え、あ……」 そう拗ねたように言う岳に、私はまだぼーっとしたまま返事する。 岳、今「ヤダ」って……言った? 「ヤダ」って言ったよね? そうぼーっとした頭で考えながら、 自然に顔が緩む。 「ちょっとこっち来て!」 そう言って腕を掴まれた。
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