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「ッすみません…」
苦しそうに
悲しそうに
謝罪するオッドアイの少年
───────その顔
「嫌だ…」
「…ッ何もしません」
顔を歪め
今にも泣きそうなオッドアイ
「違う……」
─────その顔が嫌だ
意味が分からないと言う顔で雲雀を見つめるオッドアイ
「その顔を見ると苦しくなるから嫌だ…」
────何でなのか
─────良く分からない
「そんな苦しそうな顔…見たくない…」
───こっちまで苦しくなる
「雲雀くん…それは…どういう意味ですか…?」
目を見開き質問するオッドアイの少年の目線は雲雀に向けられ
「分からないよ…」
彼は愛なんて知らない
愛なんて知らなかった
恋なんて知らなかった
「…雲雀くん…僕は雲雀くんを愛しいと思います」
雲雀の肩に優しく手を置き雲雀の目を見るオッドアイ
「な…なに…」
─────顔が近い…
──────恥ずかしい…
「雲雀くんはどうですか?」
「え…」
自分はどうかと聞かれ驚きの表情を見せる
───僕…?
────僕は君が…
愛しい…─────
「ッまさか…僕は…君を…」
君を──────
好きになった───?
「そんな事…あるはずないよ…」
「雲雀くん…もう一度聞きます…君は僕をどう思ってますか?」
雲雀の頬に優しく触れた
────僕は…
「愛しい…」
オッドアイの瞳を見つめながら言った
「…ッ雲雀くん!!」
骸は雲雀を勢いよく抱きしめた
「ッ離しなよ…」
雲雀の顔が顔が赤く染まる
「絶対に離しません…」
「うん…じゃあ…僕も離さないよ…」
────やっと見つけた
その愛を
彼等はきっとずっと
永遠の愛にするでしょう───
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