444人が本棚に入れています
本棚に追加
/346ページ
ゆらりと灯りが揺れた。
「た……たすけて……」
糸のように細い息の音が聞こえていた。
時折漏れる深く細い息。揺れる灯が、その息の元を微かに照らす。
女は四肢を縛られ、ベットに固定されていた。
その際だった白い肌は、微かな明かりの下でも鮮やかにうねっていた。
白くぬめるような肢体の上には黒ずんだ男がのし掛かっていた。
男の細く節くれた指が、女の乳房をねじるように掴んでいた。
その指先が柔らかい乳房に食い込み、血が滲む。
次の瞬間……女の喉元に焼けるような痛みが走った。
最初のコメントを投稿しよう!