私の旦那さま

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立ったまま抱き寄せられたまま、ドレスのフリルはたくし上げられ形を崩しておりました。 温度のない指先と手のひらが、内腿をつねるように撫ぜていきます。 ひたすらこの人に調教された体は、意志に反してでも快楽に溺れていきます。 荒げる息を首元に吐かれ、それにすら歓喜の声をあげてしまいます。 背中のファスナーが下ろされ、両肩から垂直に落ちたドレスは、こぼした牛乳のように広がりました。 あぁ… 悲しいのか快楽に濡れているだけなのか、自分でもわからない涙を、私は落とします。  
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