私の旦那さま

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『かまわないかい?ラプンツェル』 「…はい」 返事をしなくとも、入ってくるくせに。 ぎぃ、と音をたて、アンティーク調の扉は開きます。 このアイボリーの壁、苺ミルクのようなカーテン。 何の不自由もない、お姫様に相応しいようなこの部屋に… 真っ黒な真っ黒な服に身を包んだ不健康そうな青白い肌が。 「お早う、ラプンツェル」 低い毒が、私を殺します。
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