序章

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はい、主人公です。 名前をルージュ・テイカードという。 一応貴族なる者の息子という設定。父親は公爵だからそこそこに偉い。母親は七賢人だかそんな感じでもっと偉いらしいが。 顔は童顔“気味”。身長は“標準“だ。 あぁ……標準さ。”小学一年生”ではな!へっ、どうだよ! だけど、俺の年は十六。高校一年生というわけだが。面もガタイも、つまりはまんま小学生なわけでして。 髪色や目の色が赤で、それはこの世界では極自然というか、遺伝といいますか。 なんで俺が落ちこぼれかって聞きたそうだな? 絶対に魔法使えないからとか思ってんだろ?そっ、そんなベタな事じゃないんだからね! ……すみません調子乗りました。魔法使えないんです。 「はぁ…………」 ここは家の地下。 学校から帰って来て、地下の物置で魔法を練習中。 「なんで……なんで使えないんだぁぁぁぁぁぁぁ」 途中で魔法陣が壊れる。何故か壊れる。 いや、理由は分かってる。魔力が足りないんだ。てか寧ろ、魔力が無いんだ。 「この世界では魔法が命なんだよな……」 頭の中に公式を画く。 使えない=要らない。 「くっ…………運命か!」 こうなったら……こうなったら必殺の!!落ちこぼれ必殺の! 「自殺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 「五月蝿い!」 「あ、すみません」 とりあえず壁の中から顔を出した女性に謝り、思考をする。 女性?あぁ、なんてことない隣人だよ。 で、自殺……………………自殺と言ったら樹海だ。そうだ、樹海に行こう。 俺は地下の物置に置いてあったロープを持って樹海に向かった。
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