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皇宮雅の朝は、ケータイのアラーム音から始まる。
『♪こ~い~しちゃったんだ~…
恋なんてしたことないのに何故か大好きなYUIの曲を止めて、雅はすくっと起き上がった。
時刻は5:00。
普段なら少し早すぎる時間だが、
―今日はスーパーヤスイの特売日である。
早すぎるにこしたことはない。
身支度をして教科書を鞄に詰め込むと、雅は玄関をとびたした。
念のため、ハリセンも忘れない。それから、昨日の『報酬』。銀行に入れてこなければならない。
しなければならないことは、たくさんある。
「げっ!!もうこんな時間!?」
腕時計を見ると、雅は駆け出した。
少し(?)特殊な夜のバイトと家事と学校。
これが、女子高生・皇宮雅のイレギュラー・レギュラー(非日常な日常)である。
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