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それから少しして、
わたしは入院した。
颯太は相変わらず
毎日来てくれるけど、
颯太に会える時間は
少なくなっていった。
颯太「よお。」
刹那「おーそーいー!!」
颯太「悪ぃっ!!
看護婦さんに看取れてた❤」
刹那「殴るよ💢」
颯太「うわっウソウソ!!
お前女じゃねぇ!!」
刹那「女だよ💢」
そして颯太の脇腹に
右ストレートを
お見舞いしてやった。
でも、びくともしない。
颯太「いてっ!!
…でもやっぱり女だった。」
刹那「そうだよ。
颯太はメタボだねっ❤」
颯太「ふざけんなっ!!
この磨き抜かれた
腹筋が見えないのかっ!!」
刹那「腹筋なさすぎっ!!」
颯太「じゃあせっかく買ってきた
オレンジジュースはオレが飲む!!
毒舌姫にはやらんっ💢」
刹那「ひどいよっ!!
メタボ王子!!」
颯太「メタボと王子は
組み合わせるなっ💢」
刹那「じゃあ毒舌と姫も
ないでしょっ。」
颯太「…そっか。(素)」
刹那「ぶっははは!!
納得してどうするの!!
バカ王子❤」
颯太「うっせー!!
ほらっこれでも飲んでろ!!」
颯太はそう言って、
オレンジジュースをくれた。
颯太がいてくれたら…
わたし…頑張れるよ…。
颯太(オレは…
刹那が無理してるのは
わかってる。
でも代わってやれねえ。
痛みも、辛さも、
刹那のものであって、
オレのじゃない。
だからオレは…
オレにできることで
刹那を励ます。
刹那と1日でも、1秒でも、
一緒に生きられるように…。)
刹那「……っ」
颯太「刹那?」
刹那「そう…っげほっ…ち…。」
颯太「刹那っ!!」
刹那「…血…。」
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