体温

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こんなに、夏は暑いのに お前が居らん間、僕は凍死寸前。 流鬼が寝てないベッドで眠るなんて、それこそ自殺行為。 いっつも腕枕しとるやろ? あれの所為で、お前の重み無しじゃ軽くてしゃーない。 僕が、幾ら暑い言うても“寂しい”や何や言うて摺り寄って来とったやんか? どないするつもりなん。 僕、流鬼の子供体温に慣れてしもうてん。 あっつい位のお前の温もり無しじゃ、寒くて寒くて堪らん。 「全部、お前の所為やからな」 既に、夢の住人と化した流鬼に聞こえる筈、無いんやけど。 腕ん中で、クカクカ寝息を立てとるアホ面に、柄にも無くキスをして。 ずっと欲していた、重みと温もりを抱きながら 久し振りに安眠出来そうな心地よい感覚に、身を委ねた。 ☆終わり★
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