きつねとたぬき

2/32
51人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
------…なぁ? この世の“命”あるモノすべて 俺達が属にゆう“死んだら”… その先はどーなるか知ってるか? “カタンカタン…カタンカタン……” 植物…動物… そんなもん関係なく 授かった肉体から離れた“魂”は みーんな… みーんな列車に乗るんだぜ ……三途の河…? 実際はそんなもん渡ンねぇよ “…カタンカタン…カタンカタン……” 気付いた時にはみーんな“魂”だけの形で なんのヘンテツもねぇ列車に揺られてんだ 窓から見える風景は 建物や木なんか一切ねぇし そこにあるのは無限に広がる赤みがかった紫の空だけだ… それが朝方なのか夕方なのかはよく分かんねぇ… …きっとそんな疑問さえ チンケでバカバカしいもんなんだろーな 俺はそんな空見ながらずっと何時頃なのか考えてたけど 結局最後まで答えは出なかった ………ただあの空は… 不気味に思う半面 目を覆いたくなるほど眩しくて… マジで綺麗な色してたな  
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!