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列車内は霧がかった様に白く霞んでんだ…
それはあの空から放ってる光のせいなんだろーな
…まぁ本題はこっからだ、よく聞けよ
姿形はねぇけど感情だけは残ってる
もちろん列車には
自分以外の魂もチラホラ座ってんだよ
座ってるってのもおかしな話だけどな…
“カタンカタン…カタンカタン…カタンカタン…”
……みんな話す事もなく黙ってる
これからこの列車は何処に向かって走ってくのか気にしてんだ
だけどその列車は何処にも着かねぇんだよ
ホントはただ同じ場所を
延々と走り続けてるだけなんだ…
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