00:平凡ボーイ

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俺達は、鐘の鳴るギリギリ前に校内に滑り込んだ。 「全くイチの寝坊癖にも困ったもんだなー!」 「あっそれは聞き捨てならないぜっ!チャリ組なお前が俺より後ろから来たって事は...お前の方が俺より寝てた!」 「ふははー!ばれたかー」 「当たり前だっ」 「じゃーオレチャリ置いてくる」 準は、先に行ってて、とチャリ置きに駆けて行った。 そんな準を見送りつつ一足先に靴を履き替えに玄関に入り、自分の靴箱を開けると、慣れ親しんだ上履きと 「ん...?」 見慣れない赤いカードが入っていた。
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