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『Ichiru I waited for your return』
「貴方の帰りを待っていた?...で良いのか?」
血のような赤い二つ下りのカード──無地の誕生日カードみたいな感じだ──には真っ黒のインクでそう書いてあった。
「何かのイタズラか何か?まさかっ...赤紙?」
俺の名前以外には、
相手の名前無し
住所無し
そして電話番号無し
「メアドも無しか、」
まさか上履きからのラブレターじゃないよなぁ、流石に
俺はボヤキながら制服の内ポケットにソレを突っ込んだ
水曜1時間目はなんだっけ?
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