いつものお決まり

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朝、いつも通りに駅のホームに向かい、見覚えのある後ろ姿を見つけ声をかけた。 S『おはよ!』 元気よく挨拶をしてみた。 W『あ。あぁ。』 彼は挨拶を返すことはせずに片手を挙げただけだった。 S『なにその微妙な返事は。』 ため息をつき言うと、 W『いや、特には無い、かな?』 と疑問系きた~。 S『無いんかいっ。 その前に「おはよ!」って言われてその返事はないでしょ。』 少し睨み付けながら言う。 W『ん。まぁね。』 朝と言うこともあり適当に返事を返される。 S『まっ、いいけど。てか聞いてよ。 今日もあの人いるんだけどっ。』 彼の肩をバシバシと叩きながらある方向を指差した。 W『相変わらず、好きだよね。 』 半分呆れたような顔して言われた。 S『あったり前じゃん。あの人はめっちゃカッコいいよ。』 と目をキラキラさせながら言うと、 W『じゃあ告白でもすればいいじゃん。』 と軽い感じで言われる。 S『む、無理に決まってるじゃん。声掛けることさえできないのに・・・・』 とショボくれながら答えると彼は笑いながら、 W『だろうね。』 なんて言って、それぞれ電車に乗り込む。 これが朝のお決まり。
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