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「今日は、何なん?」
後ろから、ひょっこり顔を覗かせた京さん。
「大根の煮物と…それから、味噌汁を作ります」
「ふーん…あ、ほうれん草なんや」
青菜の扱いが下手なのは、京さんもよく知っている事。
俺の料理の犠牲者は、何時だって貴方だから。
「…手伝ったろか?」
「――――えっ?」
信じられない台詞に、目を見開く。
戸惑っていると、苦笑を浮かべながら
「大根に気ぃ取られて、味噌汁失敗したないやん」
――――もぅ…本当にすいません。
「それじゃあ、お願いします」
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