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「ずっとこれじゃダメだって思ってたんだけどね。
なかなか踏ん切りがつかなくて。
でもね、今日、潤君に撮影に連れてきてもらって
あぁ、こんな楽しいことがいっぱいあるんだなぁって思ったの。
だから、なんだかそんなことにこだわってるのがバカバカしくなっちゃった。」
てへっと舌を出した美花。
おどけてたけど、美花の大きな目には涙がいっぱい溜まってて。
俺は、美花に近づいて抱き締めた。
頭を包み込むようにして、少し撫でてやれば
「本当にね。すごく好きだったんだ。」
美花の涙腺は崩壊したのか、声を殺しながら泣いていた。
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