君はオモチャ

新しい『玩具』

もそもそと着替えを終えて階段を使って下へと降りる。

何時ものようにリビングへと顔を出すと30人が座っても余裕のあるオーダーメイドの真っ白のテーブルが現れる。

現れるというのは可笑しい表現だな。

テーブルは動くことなく毎朝、毎夜、俺だけを待ち続けているのだから。

リビングの壁にはずらりと使用人が立ち並ぶ。

もう一つの壁のように。