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始業式は終わり、体育館にいた生徒は自分たちのクラスに帰っていった。
「彼方、クラスに行こうぜ。
彼方?
聞いてっか?」
「え?
ああ、行くか。」
大和にそう言われて、俺は席をたった。
「お前、なんか変だぞ。
調子悪いのか?」
「いや!大丈夫だ!!」
俺は少し声を荒げて言ってしまった。
大和はただ心配していただけだったのに、
「そ、そうか。
ならよかった。」
「悪い……
俺、いつものとこ行ってくる。」
「わかった。
先生には言っておいてやるよ。」
そういうと大和は体育館から出て行った。
体育館の中には俺以外誰もいなくなった。
「俺も行くか………」
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