時を刻む者と止まり続ける者

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俺たちのいつも集まる場所 学校なら必ずあるところ 俺たちのお気に入りの場所 俺はゆっくり階段を上っていき、そして、扉を開いた。 「やっぱ、外は寒いな。」 屋上に来た。 そして、また歩き出し、ハシゴを登り、貯水タンクの隣まで行った。 俺はそこに寝転んで空を見上げた。 「少し落ち着いたかな…」 今日は最悪だな あの人が来るなんて思わなかった まだ過去に向き合えるわけない 早い、早すぎるな……… 「雲っていいよな ゆっくりと進んで 誰にも頼らず 誰にも関わらず 掴みそうで 掴めない 手を伸ばしても 届かない 遠い場所にいるから 雲になりたかったな だったらこんなに苦しまなくてすむのに……………………………」
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