寝癖

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purple side. 紫「なんしてんの?」 楽屋のドアを開けると 俺よりも大きな体が ソファーの前で突っ立って 何かに気を取られていたから 普段と変わらない様子で 何気なく声をかけたが 緑「わっ!」 それまでこちらに 気づいていなかったのか 大袈裟過ぎるほど吃驚して 大きな声で叫んだかと思うと すぐ静かになり固まった 緑「む、村上くん」 その顔はかなりな間抜け面で 紫「どもんなや(笑)」 しかも喋り方も変で 妙に笑えた 緑「はぁ(笑)」 ふふっと含むようにして 笑うのは大倉の癖だな、と ぼんやり考えていたら 紫「…んで、何してたん?」 さっきの残像を思い出し 疑問だった事を聞いた 緑「え?ぁあ…コレ」 指を指した その先を辿れば 紫「ヤス?」 小柄な体に金髪といった 誰だか分かり易い容姿 緑「おん」 無防備にソファーで ごろん、と横になって 爆睡している安田 紫「よー寝とるなぁ…」 静かな寝息と 伏せられた瞼は 深い眠りに就いているよう 緑「せやろ?」 視線をずらせば ふわっとした金髪に 寝癖がついていて 紫「なんやコレ(笑)」 いい具合に笑いを誘う 緑「ヤス可愛えぇー(笑)」 急に愛しい気持ちが増して 頭を撫でると 青「…んあ?」 重い瞼が薄く開き うるっとした瞳が俺を写した 紫緑「「起きた」」 目をこすりながら 眠たそうに 青「どないしたん?」 一言呟いて 少し首を傾げた 紫「いや…(笑)」 その動作の中で 俺らが視線を奪われたのは 緑「ふっ(笑)」 まだちょっと夢の中な 安田本人ではなく 青「ほーん。ぁあ…眠っ」 素っ気ない返事でもないし 欠伸を漏らしながら 涙を溜めている瞳でもない 紫緑「「…(寝癖)」」 ぴょん、と跳ねた髪に 視線と心が奪われて 揺れるたび愛しくなる end
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