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胸が、膨らんできたのだ。
お母さんを見れば女の人はそういうものだというのは理解していたけど、遥さんはそういう感じはなさそうだし、他の女の子も目立った様子はなかった。
でも私のは、少しずつ大きくなっていって、みんなと違うのが怖くて泣いてしまう事がしょっちゅうだった。
お母さんに聞いても、そういうものだ、としか言ってくれない。
遥さんは遺伝だと言うけれど、当時は意味なんて分からなかったし、それはもう泣いてばかりで遥さんを困らせていたと思う。
身長はまるで成長しないのに、変なところだけ成長するのが嫌でしょうがなかった。
そして次に、男の子の視線が怖くなった。
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