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「えっ、えと、私、成美雫と言います。お、同じクラスで、です…」
「あっ、はい。知ってます」
成美さんは顔を赤くしながら俺に自己紹介をし始めるが、同じクラスなので名前を知っていないはずがない。
それに成美さんは、あの飛鳥がランクAに認定するような女の子。
可愛くて、背が小さくて、いつも目をうるうるさせて守ってあげたくなるような女の子。
何と言ってもすごいのは、出るところがものすごく出ている素晴らしいスタイル。
もちろん告白された数は多い。
だが、噂では好きな人がいるらしく、飛鳥でも落とせなかったというもはや神な存在。
飛鳥は絶対落とすと意気込んでいたが、何回も失敗しては『あの娘女の子じゃないよ』と愚痴りながら俺にねちねちと敗因を言ってきたものだ。
俺からすれば、飛鳥の誘惑が通用しない成美さんに、一途に想われてる奴は幸せなんだなと思う。
まあ俺には関係のない話なんだろうけどな……
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