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ひどく肌寒い2月中旬━━━。
俺、本東瑞樹(ﾎﾝﾄﾞｳﾐｽﾞｷ)は高校受験のために、電車で二時間もかけて志望校の試験会場へたどり着いた。
電車から降りるとものすごい冷気がじわじわ俺の骨を蝕み始め、ここに来るまでに頬骨は冷凍庫にぶちこまれたようにキンキンに冷たくなっていた。
｢瑞樹、頬っぺた真っ赤だぜ！｣
一緒に同じ学校を受けに来た俺の友人、倉崎尚人(ｸﾗｻｷﾅｵﾄ)が指差して笑う。
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