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「女子高生ともなれば、体つきも多少変化するものです。そんな平らな胸で女子寮の生徒の目をかいくぐれるなどといった甘い考えでは困りますわよ!それに、瑞樹さんのその短髪頭では特待生として相応しくありません。しばらくはそのウィッグをつけていてください」
橘はめちゃくちゃイキイキとしていた。同時に俺はめちゃくちゃ落胆。チクショウ、めんどくさいことになっちまった。
「はいはい、わかりましたよ。はやいとこ俺の寮部屋に連れてってください」
俺はため息をついて橘よりも早く歩きだし、キャリーバッグをガラガラ引きずった。
これから三年間こんな格好で生活しなければならないのかと思うと、ものすごく先が思いやられる…
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