-最終章-

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自分の目が、耳が、信じられなかった。 目の前に居るのは、確かに玲汰で…。 手を伸ばせば、届いてしまう、距離に居る。 「流鬼、教えて」 服を着たまま、浴槽の傍に来て、膝をつく。 そして、突然の事に固まった俺の頬に、そっと触れた。 「今、何て、言った?」 此処に来たのは、何の為? 自分に向き合い、出た答えは? ――――全てが全て、同じ答えだったんだ。 「好き」 「玲汰が、好き」 「会いた…かったんだ」    
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