-最終章-

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************** ‐玲汰side‐ 「好き」 一体、幾度夢に見ただろう? 「玲汰が、好き」 その瞳が、俺を、映すのを。 「会いた…かったんだ」 たった二文字の言葉に、心震わす、この瞬間を…。 大きな瞳が、ゆらり、と揺れて…映る自分の姿に、目を疑う。 何て、表情(かお)をして…いるんだ。 弱々しくて…今にも、泣き出してしまいそうな。 俺、らしからぬ…表情。    
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