-最終章-

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―――嗚呼、そうか。 もう、虚勢を張らなくて、良いんだ。 「流鬼……」 寂しかった、嫌われ続けたあの日々が。 冷たい光に、胸が締め付けられて。 返って来ないと解っていても、知って欲しくて「愛している」と囁いた。 肝心な事からは、目を背けて、自分を守っていた。 それが―――… 「寂し…かった」 今、崩れた。    
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