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「遅くなりました!」
バタバタとジャンがブリーフィングルームに入ってきた。
「遅いぞ!ジャン!」
「すみません!」
遅れたのでユベルに一喝されるジャン。
そしてもう既にRDとスバルはブリーフィングルームに居た。
「それでは任務の内容を伝える。我々はこのコロニーの裏側の警備に就く。ユニウス条約が有るとは言え、まだ信用出来ないからな。ブルーコスモスも壊滅してないしな。」
ブルーコスモスとは、ジャン達プラントに住む遺伝子操作をされた人間、コーディネーターの根絶を図る組織だ。
前大戦は、この遺伝子操作されたコーディネーターと、今までの人間、ナチュラルの拗れで起きた戦争なのだ。
「ブルーコスモス………血のバレンタインで俺の父さんと母さんを奪った奴ら………」
RDが涙目で言った。
血のバレンタインとは、プラントの農業コロニー、ユニウスセブンに、ブルーコスモスの一角の地球軍が放った核ミサイルでそこに住む人達を皆殺しにした事件が血のバレンタインだ。
前大戦の火蓋を切った事件でも有った。
大元の原因は、コーディネーター迫害からだが、本格的な戦争を始めたのは、この血のバレンタインからだ。
「うむ………もうあの事が起きぬよう、我々が気を付けねばならんのだ………さて、話しに戻ろう。MS部隊は船外での活動を中心にしてくれ。以上だ!」
「了解!」
そう返事をすると、彼らは各々の愛機に向かった。
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