初陣

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宇宙に漂う数隻の宇宙戦艦。 だが姿は無い… これはミラージュコロイドと言う迷彩効果だ。 「よし………作戦を決行する。」 その中の船の内の一隻の艦橋で、話し合う数人の人が居る。 仮面を被って地球軍の軍服を着た男が二人、そして普段着を着ている少年二人と少女一人とその他普通に地球軍服を着ている男が数人、何かを話し合っている。 「さて、今回はザフトのアーモリーワンに有る、新型MSを頂きに行く。ま、要するに泥棒しと来いとの事だ。」 仮面を被った黒い軍服を着た男が言った。 そう… 彼らは地球軍の非特務部隊、ファントムペインだ。 「ステラ、アウル、スティングはもう先に行け。」 「了解。ほら行くぞ。アウル、ステラ。」 仮面の男に言われ、スティングと言う普段着を着た少年の1人が他二人を連れて、艦橋を出て、現場に向かった。 「そして第2班は裏側から攻めろ。」 仮面の男はもう1人の仮面の男に言った。 「了解。」 男は静かにそう言うと、彼も艦橋を出て、自分の船に戻った。 「ふぅ……」 自分の船に戻った彼は、艦橋の自分の艦長席に座りながら、深いため息をついた。 「どうなされました?大佐殿。」 そしてこの船の艦長の、ユーリ・ヴァーノフ。 彼はスラッとした細い体に、確りと軍服を着た真面目な男だ。 「ユーリ………いやぁ………ワクワクすんだよねぇ………感じるんだよ………久しぶりに会えるからさ………アイツに。」 その仮面を被った男………基アナハイム・ザギが言った。 「久しぶり………?」 「あぁ………久しぶりさ………クックックックックッ………。」 アナハイムは不敵な笑みを浮かべた。
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