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輝く社の中央で、天窓から月光を受けながら、髪の長い女性が少年を待っていた。
社に入ると少年は深く頭を垂れた。
「ご無事です。お連れしました」
女性は駆け寄ると、待ち焦がれたと謂わんばかりに両腕を伸ばす。
「嗚呼!!」
少年は女性に私を丁寧に抱かせた。
女性は大切に私を抱きしめ、涙を流す。
「この喜びを表す言葉など存在しません。貴方が居なければ、この子は……!!よく無事にこちらまで来てくれました」
少年は微笑んで首を振る。
「いついかなる時も、お側でお守りするのが私のお役目です」
女性は問う。
「よいのですね?」
少年は頷いた。
「紅宗家の名に懸けて」
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