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新騎士兵一同を代表したアルベールと言う青年、普通は20代でなる下級騎士に18歳でなっているので回りと比べると少し幼く見えてしまい、少年とも思える。
家柄の事情もあるがそれを除いてもアルベールは武芸も戦略を錬る事も同世代の中では群を抜いて優秀な為、今回の任命式で下級騎士になる事を認められたのである。
「よぉ、アルベール!お前もとうとう騎士になるんだな!俺は兄として大変喜ばしいぞ!」
任命式も終わり、それぞれの配属部隊の隊舎に向かう途中にアルベールの兄、カイセリック・フォン・ガトーが新たに騎士になった弟に激励を込めて祝いに来た。
「兄さん、こんな所で言うよりは家とかで言ってくれよ。その方がまだ雰囲気が良いよ」
照れ隠しにそんな事を言いながら23と若くして上級騎士である兄に認められたのが嬉しいアルベール。
「いいじゃないか。家だとあんまり時間が無いんだ。言える時に言わせろ」
優しい笑顔で弟を見つめた後、仕事があるとカイセリックは戻っていった。
隊舎に着くと各自のこれからの武器の支給・管理体制等や隊舎に住むか自宅から通うかの手続き、所属する軍の中にある部隊の部隊長への挨拶等を済ませた。
全てを済ませたアルベールは家族が待つ自宅、少し街外れにあるちょっとした豪邸、の自宅に帰って行くのであった。
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